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世の中にクレジットカードはたくさんの種類がありますが、その中でも特に利用者が多いのが「イオンカード」と「楽天カード」の2つです。
イオンカードはスーパーのイオン、イオンモールでお馴染みのイオン系列のイオンクレジットサービス株式会社が、楽天カードは楽天市場や楽天銀行、楽天モバイルなどと同じ楽天系列の楽天カード株式会社がそれぞれ発行しています。
どちらも店頭やテレビCMなどで大々的に宣伝をしていることもあり、クレジットカード入会を検討する方ならお馴染みのクレカです。
ということで今回は、イオンカードと楽天カードの特徴を比較して違いを明らかにした上で、どんな人にどちらのカードがおすすめなのか、を紹介します。
イオンカードと楽天カードの申し込みを検討している人は、要チェックです!
イオンカードと楽天カードの特徴を比較
まず最初に、クレジットカードを選ぶ上で重要なポイントとなる6つの項目について、イオンカードと楽天カードを比較してみましょう。
①年会費はどちらも無料
イオンカード、楽天カード共に、年会費は本会員、家族会員のどちらも無料です。
つまり年会費で、イオンカードと楽天カードの差はありません。
イオンカードも楽天カードも年会費はともに無料!
②提携国際ブランドは楽天カードの方が多い
国際ブランドとは、世界中の国や地域で使えるクレジットカードのブランドのことです。一般的にはVISA、MasterCard、JCB、American Express、Diner Clubの5つが「世界5大ブランド」と呼ばれています、
このうちイオンカードは、VISA、MasterCard、JCBの3つに対応しています。
一方で、楽天カードが対応しているのはVISA、MasterCard、JCB、American Expressの4つです。
つまり、単純に対応している国際ブランドの数を比較すると楽天カードの勝ちということに。
ただし、大抵の人はVISAかMasterCardのどちらかを選んでおけば事足りるはず。イオンカード、楽天カード共にVISA、MasterCardのどちらにも対応しているので、事実上あまり差はないと言ってよいでしょう。
イオンカードも楽天カードもVISA、MasterCard、JCBに対応。American Expressのカードを持ちたい場合は楽天カード一択!
③イオンカードはETCカードの年会費が無料
イオンカード、楽天カード共にETCカードを発行することが可能です。
ただし、イオンカードはETCカードを無料で発行できるのに対して、楽天カードは年会費が500円(税込)が発生します。発行時の手数料ではなく、毎年500円(税込)かかるので注意が必要です。
ちなみに年会費請求月の楽天PointClubの会員ランクがプラチナ、ダイヤモンドの場合は年会費が無料。いわゆる“楽天経済圏”で暮らしている方重視ということなのでしょう。
ETCカードの手数料、年会費という点でイオンカードと楽天カードを比較すると、完全に無料で使えるイオンカードに軍配が上がります。
ETCカードが完全無料のイオンカードがおすすめ!
④旅行保険は楽天カードのみ
旅行に行くときは、手回り品の盗難やホテルの備品などの破損、旅行先での怪我や病気など様々なトラブルに備えて、旅行保険に入る人は多いでしょう。
クレジットカードの中にはこれらの旅行保険が付帯しているものも多く、旅行にいく機会が多い人は旅行保険の内容が充実しているものを選ぶと、改めて旅行保険に入る必要がないため、とても便利です。
旅行保険の点でイオンカードと楽天カードを比較すると、国内旅行向けの国内旅行傷害保険はどちらも対応していません。
しかし海外旅行向けの海外旅行傷害保険は、楽天カードのみ対応しており、イオンカードは一部のカードを除き対応していません。
旅行保険という点では、イオンカードよりも楽天カードの方が有利。海外旅行に行く機会が多い人は、楽天カードを持っておくとよいでしょう。
イオンカードも楽天カードも国内旅行傷害保険は対応なし。海外旅行傷害保険は、一部のイオンカードを除き楽天カードのみ対応しているので、海外旅行が多い方は楽天カードがおすすめ!
⑤ショッピング保険はイオンカードのみ
ショッピング保険とは、クレジットカードで購入した商品の盗難や破損を補償してくれる保険のことです。
イオンカードにはこのショッピング保険が付帯されますが、楽天カードには付帯されません。
イオンカードの「ショッピングセーフティ保険」は、購入してから180日以内の商品に発生するしたトラブルを、イオンカード・提携カードで購入した商品なら年間50万円まで、イオンカードゴールドで購入した商品なら年間300万円まで補償してくれます。
ショッピング保険が無料で付帯されるクレジットカードの中には「分割払いのみが対象」というものも多いですが、イオンカードは無料にも関わらず1回払いから対象になる点もポイントです。
普段は中々意識することのないショッピング保険ですが、付帯されていればいざという時に安心。この点ではイオンカードが有利ですね。
ショッピング保険はイオンカードのみ対応。高額商品を買うならイオンカードがおすすめ!
⑥ポイント還元率は楽天カードが有利だが・・・
イオンカードのポイント還元率は原則0.5%ですが、イオン系列のお店での利用のみ1%のポイント還元率となります。
還元されるポイントは「WAON POINT」で、イオン系列のお店を中心に1ポイント1円換算で使うことができます。
一方、楽天カードの一般還元率は1%で、これはイオンカードの0.5%を超えます。一般的にクレジットカードの通常還元率は0.5%が平均なので、1%の通常還元率は高還元率の部類に入ります。
楽天カードで還元されるポイントは「楽天ポイント」で、楽天市場などの楽天系のサービスの他、全国の様々なお店でも使うことができます。
「イオンカードを持つべきか、楽天カードを持つべきか」を考える時、このポイント還元が大きな鍵を握ってきます。
ということで、次章の中で詳しく説明しましょう。
イオンカードと楽天カードのどっちを持つべき?
次に、イオンカードと楽天カードのどっちを持つべきか、について考えていきます。
還元率だけで選ぶなら楽天カード
還元率メインでイオンカードと楽天カードのどちらか1枚を選ぶのなら、楽天カードがおすすめ。
イオンカードの通常還元率は0.5%なのに対して、楽天カードは1%。イオンカードはイオン系列のお店での利用は1%になりますが、どこで使っても1%のポイント還元率となる楽天カードの方が使い勝手がよいです。
イオン系列のお店をよく使うならイオンカード
イオンカードは、イオン・イオンモール・ダイエー・マックスバリュといったイオングループの対象店舗での利用は、常時1%のポイント還元率です。
これはイオンカードの一般還元率0.5%の倍なのでお得ですが、楽天カードの一般還元率は1%なので、「イオンカードユーザーがイオンでイオンカードを使った場合」と「楽天カードユーザーがイオンで楽天カードを使った場合」とでは、還元されるポイントの差はありません。
しかしイオンカードは、毎月20日・30日はイオングループの対象店舗での利用代金が5%オフになったり(「お客様感謝デー」)、55歳以上の利用者は毎月15日にイオンでの利用代金も5%オフになったりというメリットも(「G.G.感謝デー」)。
そしてイオングループには「イオンシネマ」というシネマコンプレックスがありますが、このイオンシネマでイオンカードを使ってチケットを購入すると、一般料金からいつでも300円オフ(一部のイオンカードではさらに割引アップ!)となり、これは同伴者1人まで適用OK。
つまり「お客様感謝デー」「G.G.感謝デー」、そしてイオンシネマの300円オフまで含めて考えると、普段の買い物にイオン系列のお店をよく使う人やイオンシネマでよく映画を見る人などは、普段使いのカードとして楽天カードを使うよりも、イオンカードを使う方がよりお得、となります。
楽天系サービスの利用が多い人は楽天カード
楽天系のサービスは楽天市場はもちろんのこと、楽天銀行や楽天生命、楽天モバイルや楽天トラベルなど非常に多岐に及んでいます。
そしてこれらのサービスでは、楽天ポイントが還元されたり、使えたりします。そして組み合わせて使うとお得になるケースもたくさん。
楽天カードも、例えば楽天市場では毎月5と0のつく日に楽天カードを利用するとポイントが5倍になったり、楽天トラベルでは楽天カード会員限定で国内宿泊1,000円割引クーポンが配布されたり、といった具合に、他の楽天系サービスとの組み合わせでお得に使えます。
他にも楽天カードの引き落とし口座に楽天銀行を設定すると、普通預金金利が大手銀行の40倍になったりもします。
そのため、これら楽天経済圏をよく利用する人は楽天カードがおすすめです。
海外旅行によく行く人は楽天カードだが…
前章で紹介したように、楽天カードは海外旅行傷害保険が付帯していますが、イオンカードは一部のカードを除き付帯していません。
どの楽天カードでも「旅行代理店が企画した旅行代金」を「楽天カードで決済」すれば、海外旅行傷害保険が適用されます(利用付帯)。
というわけで、海外旅行に行く機会が多い人は基本的に楽天カードがおすすめ!、なのですが、実はイオンカードにも楽天カードと同等以上の海外旅行傷害保険が適用されるカードが1種類だけ存在します。
そのカードとは「TGCカード」というイオンカード。「イオングループの店舗をよく使うけど、海外旅行も好き」という方は、TGCカードを選べばOKです!
保険の種類 | 楽天カード 保険は利用付帯 |
TGCカード 保険は利用付帯 |
---|---|---|
傷害による死亡・後遺傷害 | 2,000万円 | 2,000万円 |
傷害による治療費用 | 200万円 | 200万円 |
疾病による治療費用 | 200万円 | 200万円 |
携行品損害 | なし | 20万円 |
賠償責任 | 3,000万円 | 3,000万円 |
救援者費用など | 200万円 | 200万円 |
映画を映画館に見に行く人はイオンカード
イオンカードと楽天カードの比較の項目では触れていませんが、イオンシネマで映画を見るという人はイオンカード一択です。
イオンカードのイオンシネマ割引には、
- どのイオンカードでも適用されるイオンシネマ300円割引
(大人一般料金1400〜1500円) - 3種類のイオンカードだけに適用されるイオンシネマ特別優待
(大人一般料金1000円)
の2種類の割引があります。
年に何回かイオンシネマで映画を見る人であれば、1000円で映画が見れる以下の3つのカードを選ぶのがおすすめです!
カード名 | イオンカード(ミニオンズ) | TGCカード | イオンカードセレクト (ミニオンズ) |
---|---|---|---|
券面 | |||
ブランド | |||
入会金・年会費 | 完全無料 | 完全無料 | 完全無料 |
映画割引 | イオンシネマが1000円 | イオンシネマが1000円 | イオンシネマが1000円 |
その他特典 | USJでポイント10倍 | TGCチケット先行販売 TGC会場の物販10%OFF |
USJでポイント10倍 |
家族カード・ETC | ○ | ○ | ○ |
WAON機能 | ー | ○ | ○ |
イオン銀行 キャッシュカード |
ー | ー | ○ |
海外旅行保険 | ー | ○ | ー |
イオンカードと楽天カードを徹底比較:まとめ
ということで今回は、イオンカードと楽天カードのそれぞれの特徴、どんな人がどちらのカードを持つべきか、について紹介しました。
つまるところ「イオンを使う人はイオンカード」「楽天を使う人は楽天カード」ということにはなりますが、どちらも特別よく使うわけではない、という人は、
- ポイント還元率重視なら「楽天カード」
- 海外旅行好きなら「楽天カード」かイオンカードの「TGCカード」
- 映画好きでイオンシネマを使う人ならイオンカードの「TGCカード・イオンカード(ミニオンズ)・イオンカードセレクト(ミニオンズ)」のいずれか
を選ぶのがおすすめです。
楽天カードにする場合は、デザインが違うだけで基本的な付帯サービスは変わらないので、気に入ったデザインを選ぶと良いでしょう。
一方、イオンカードは50種類以上あり、基本的なポイントの付き方こそどのイオンカードでも同じですが、提携先によって大きく付帯サービスが変わってきます。お得度を左右するので賢く選びましょう。
イオンカードも楽天カードも、ぜひご自身のライフスタイルに合わせた1枚を選んでくださいね!