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イオンSuicaカードはその名が表す通りイオンカードの一つで、クレジットカードであるイオンカードの機能と、交通系ICカードであるSuicaの機能が一体化したカードです。
SuicaはJR東日本を始めとする全国の公共交通機関で使えるだけでなく、スーパーやコンビニなど街中で幅広く使えるため、JR東日本を日頃利用している人を中心に、イオンSuicaカードが気になっている人は多いでしょう。
ということでこのページでは、イオンSuicaカードの特徴やメリット・デメリットなどを紹介します。
イオンSuicaカードが気になっている人はチェックして下さいね。
イオンSuicaカードの概要と特徴・メリット
それではさっそく、イオンSuicaカードの概要と特徴・メリットから見ていきましょう。
まずは、50種類以上あるイオンカードの1つである「イオンSuicaカード」の基本データをまとめてみます。
イオンSuicaカードの基本データ
年会費 | 無料 |
---|---|
ブランド | |
還元率 | 0.5%〜1.0% |
保険 | カード紛失盗難保険・ショッピング保険・海外旅行保険 |
その他 | ETCカード追加可 Apple Pay対応 |
表中の「カード紛失盗難保険」と「ショッピングセーフティ保険」はイオンカードすべてに標準で付いている保険です。
「カード紛失盗難保険」は紛失・盗難・不正利用の損失額を61日前にさかのぼって補填される内容で、「ショッピングセーフティ保険」は 1品5,000円以上で購入から180日以内・年間50万円まで補償が受けられます。
イオンSuicaカードの還元率は0.5%〜1.0%!
クレジットカード選びの際にポイント(ポイント還元率)を重視する人は多いと思いますが、イオンSuicaカードは200円(税込)の利用で1円分のポイント(WAON POINT)が還元されます。
つまりポイント還元率は原則0.5%です。
一見すると、ありきたりな還元率のカードですが、実はイオングループ対象店舗で利用するととてもお得な内容に変身!
200円(税込)の利用で2WAON POINT、つまり1.0%のポイント還元を受けることができます。
そのためイオングループの店舗を利用する機会が多い人は、WAON POINTがどんどん貯まるのでお得です。
そして貯まったポイント(WAON POINT)は、対象加盟店で1WAON POINT = 1円換算で利用できる他、様々な商品や商品券に交換したり、電子マネーWAONにチャージしてキャッシュレス決済に利用できます。
イオンSuicaカードの気になる特徴は?
イオンSuicaカードには、以下のような独自の特徴があります。
- モバイルSuicaが使える上、オートチャージ機能を備えている
- 貯まったポイントをSuicaへチャージできる
- 駅の利用や旅行の際に充実したサービスが受けられる
- 国内・海外旅行傷害保険が付帯する
モバイルSuicaが使える上、オートチャージ機能を備えている
モバイルSuicaとは簡単にいえば「スマホで使えるSuica」のことです。
モバイルSuicaは現金を直接チャージしても使えますが、クレジットカードを登録すればクレジットカード経由でSuicaへのチャージやSuicaグリーン券の購入ができるようになるため、とても便利。
そしてイオンSuicaカードはJR東日本と提携した他社が発行する「ビューTypeⅡ提携カード」というもので、広義の「ビューカード」となっています。
他のクレジットカードと違い、ビューカードはモバイルSuicaへのオートチャージができるのが大きな特徴。
オートチャージとはモバイルSuicaの残額が設定金額以下になると、駅の改札口を入出場する際に自動的に設定金額がチャージされる機能です。
オートチャージが設定されていると、駅の入出場時にSuicaの残額不足で改札で止められる心配がありません。
とても便利な機能ですが、オートチャージが設定できるクレジットカードはビューカードのみ…。そしてビューカードの種類は限られています。
でもご安心ください。イオンSuicaカードはその限られたビューカードの1枚なので、特別にオートチャージできるわけです。
さらに、オートチャージができる年会費無料のカードは「イオンSuicaカード」一択。
電車に乗るためにモバイルSuicaを使っている人はぜひとも利用しましょう。
貯まったポイントをSuicaへチャージできる
イオンSuicaカードは、他の多くのイオンカードのように電子マネーWAON機能が付帯していません。
つまり、貯まったカードのポイント(WAON POINT)を電子マネーWAONにチャージしてキャッシュレス決済に利用することはできないわけです。
その代わりイオンSuicaカードは、貯まったWAON POINTをSuicaへチャージできます。
SuicaはWAONよりも使えるところが多いので、「イオン系でクレカを使うが、貯まったポイントは色々な場所で使いたい」という人にとっては、これはとても便利でしょう。
駅の利用や旅行の際に充実したサービスが受けられる
イオンSuicaカードはJR東日本の鉄道や、対象のエキナカ店舗や駅レンタカーがお得に使えます。
例えば、イオンSuicaカードのSuicaを「JRE POINT WEBサイト」に登録しておけば、JRE POINTが貯まります。
またホテルの宿泊費用やホテル内のレストラン・バーなどの代金をイオンSuicaカードで支払うと基本料金が割引される上、駅レンタカーを利用する際にイオンSuicaカードを提示だけで基本料金の10%割引となります。
東日本エリアで旅行や出張が多い人にとって、イオンSuicaカードは非常にメリットが大きいでしょう。
国内・海外旅行傷害保険が付帯する
クレジットカードには「旅行傷害保険」が付帯するものがあります。
旅行傷害保険とは旅行中の病気・不慮の事故による入院や死亡、手回り品の紛失や盗難、ホテルの備品やお店の商品などの破損に備える保険で、特に海外旅行に出掛ける際にはあると心強いものです。
イオンSuicaカードは、この旅行傷害保険が国内旅行・海外旅行共に付帯しています。この点はさすがに鉄道系企業と提携して発行しているクレジットカードといえるでしょう。
ただし国内・海外ともに旅行傷害保険はクレジットカードを持っているだけで保険が適用される「自動付帯」ではなく、旅行代金の支払いをクレジットカードで行った際のみに保険が適用される「利用付帯」である点には注意が必要です。
すでに他のイオンカードをお持ちの方へ
お持ちのイオンカードから「イオンSuicaカード」への切り替えはできません。イオンカードは年会費無料で複数枚持っていても大丈夫なカードなので、新規に「イオンSuicaカード」を発行しましょう。
イオンSuicaカードのデメリットはないの?
ここまでイオンSuicaカードの特徴をメリット中心に紹介してきましたが、次にイオンSuicaカードのデメリットについても紹介してみましょう。
イオンSuicaカードのデメリットを挙げてみると、
- 定期券機能を付帯できない
- 家族カードが発行されない
- WAON一体型のカードではない
- Suicaチャージ時のポイント還元率は0.25%
イオンSuicaカードのデメリット
定期券機能を付帯できない
イオンSuicaカードは定期券機能を付けることができません。
そのため会社員などでSuica定期券を使っている人は、イオンSuicaカードを作ると両方持ち歩くことに。
ビューカードの中にはクレジットカードとSuica定期券を一体化できるものもある中で、これは大きなデメリットといえるでしょう。
ただしイオンSuicaカードはモバイルSuicaに対応していますし、「iD」や「Apple Pay」に設定してしまえばカード自体を持ち歩く必要はそれほどなくなります。
イオンSuicaカードのデメリット
家族カードが発行されない
イオンSuicaカードは家族カードが発行されません。
家族カードとはクレジットカードの所有者(本会員)の家族に発行されるカードのこと。
原則として審査が不要なため専業主婦や学生など収入が少なくてもカードを持たせられる上、本会員同様のサービスが受けられて家族全員でポイントが貯められるなどとても便利なのですが、家族に家族カードを持たせたい場合は、別のカードを選ぶ必要があります。
イオンSuicaカードのデメリット
WAON一体型のカードではない
前述したように、イオンSuicaカードには電子マネーWAON機能がありません。
通常、イオンカードはその利用でポイント(WAON POINT)が貯まりやすいのが大きな特徴。
そして貯まったポイントは対象加盟店で1WAON POINT = 1円換算で使うか、電子マネーWAONにチャージして使うのが1番使いやすいです。
しかしイオンSuicaカードには電子マネーWAON機能が付いていません。
どうしても電子マネーWAONを使いたければ、「WAONカードプラス」を追加発行してイオンSuicaカードと紐づけることで電子マネーWAONにチャージして使えるようになります。しかしこの場合カードを2枚持つ必要があり、人によっては煩わしく思うでしょう。
イオンカードを作るにあたって電子マネーWAON機能を重視する人は、別のカードを選びましょう。
イオンSuicaカードのデメリット
Suicaチャージ時のポイント還元率が0.25%
イオンSuicaカードはSuicaへのチャージ・オートチャージができ、このチャージの際もポイント(WAON POINT)が還元されます。
しかしその還元率はわずか0.25%…。
イオンSuicaカードのポイント還元率のベースは0.5%ですから、Suicaへのチャージ・オートチャージ時にはその半分のポイントしか還元されないことになります。
ちなみに、同様にSuica機能が付帯したクレジットカードである「『ビュー・スイカ』カード(年会費:2200円)」は、チャージ時の還元率が1.5%で、実にイオンSuicaカードの6倍。
年会費無料のイオンSuicaカードと単純比較はできませんが、チャージ時のポイント還元率にこだわる人にはデメリットになりそうです。
【補足】イオンカードの5大基本特典
すでにお伝えした通り、イオンSuicaカードは50種類以上あるイオンカードの一つで、イオンカードの基本特典を受けられます。
最後に「イオンカードの5大基本特典」を紹介しておきましょう。
- 毎月20日・30日の「お客様感謝デー」はイオンのお店での買い物代金が5%オフ!
- 毎月15日の「G.G感謝デー」はイオンのお店での55歳以上の買い物代金が5%オフ!
- 毎月5のつく日は「お客さまわくわくデー」で、電子マネーWAONの利用でポイント2倍還元!
- 毎月0のつく日はイオンモール専門店で200円(税込)で5円分のポイントが貯まる!
- 「イオンシネマ」で映画が300円オフ!毎月20日・30日の「お客様感謝デー」はなんと700円オフ!
「イオンシネマ」はイオングループの映画館で、全国のイオンモールに設置されていますが、イオンSuicaカードを含めイオンカードでイオンシネマのチケットを買うと、料金が常時300円オフに、毎月20日・30日の「お客様感謝デー」は700円オフになります。
イオンシネマの一般料金は1700〜1800円ですが、これがイオンカード利用者なら1400〜1500円に、お客様感謝デーに限れば1000〜1100円になる、というわけで、映画好きの人には見逃せない特徴といえるでしょう。
イオンSuicaカードの特徴や還元率、メリット・デメリット:まとめ
以上、イオンSuicaカードの特徴や還元率、メリット・デメリットについて紹介しました。
端的に言えば、イオンSuicaカードは「イオン系でポイントが貯まりやすいイオンカード」と「交通系ICカードとして使い勝手のよいSuica」が一体化したクレジットカードです。
年会費無料でオートチャージできるカードとして魅力十分ですが、Suica定期券としては使えないデメリットも。
あくまでも「イオンカードを持ちたい人でサブ機能的にSuica機能もつけたい」という場合におすすめ、といえそうです。
生活必需品や日用品などをイオン・イオンモールで買い物する機会の多い人は、ぜひ入会金・年会費無料のイオンSuicaカードを選択肢に入れてみてはいかがでしょう。