イオンカードは、イオンやイオンモールでお馴染みのイオングループのクレジットカード会社・イオンクレジット株式会社が発行するクレジットカードです。
イオンカードは50種類以上のカードが発行されていますが、中でも「イオンカードセレクト」は非常にポイントが貯まりやすく、ポイントや還元率重視のクレジットカード選びをしたい人におすすめできるカードです。
ということで今回は、イオンカードセレクトの概要と基本情報を紹介すると共に、イオンカードセレクトでポイントを効率よくゲットする方法を解説します。
イオンカードセレクトについて
まず最初に、イオンカードセレクトの概要について紹介します。
イオンカードセレクトの基本情報は以下の通りです。
<イオンカードセレクト>
年会費 | 無料 |
---|---|
ブランド | |
還元率 | 0.5%〜1.5% |
保険 | カード紛失盗難保険・ショッピング保険 |
その他 | ETCカード・家族カード追加可 WAON機能・Apple Pay対応 |
イオンカードセレクトはイオンカードと何が違う?
現在、イオンカードは50種類以上発行されていますが、イオンカードは、大きく「(クレジット機能付き)イオンカード」と「イオンカードセレクト」に大別されます。
このうち「(クレジット機能付き)イオンカード」は、文字通りクレジットカード機能が付いてイオンカードのことで、電子マネーWAON機能を備えているものもあります。
それに対し「イオンカードセレクト」は、クレジットカード機能と電子マネーWAON機能に加えて、イオン銀行の口座 兼 キャッシュカード機能を備えています。
つまりイオンカードセレクトは、クレカ+電子マネーWAON+イオン銀行口座が1枚のカードにまとまったもの、と考えておけば良いでしょう。
イオンカードセレクトの特徴
イオンカードの利用で貯まるのは「WAON POINT」で、原則として200円(税込)の利用ごとに1WAON POINTが還元(還元率0.5%)されます。
貯まったWAON POINTは対象加盟店で1WAON POINT = 1円で利用できる他、商品や商品券、電子マネーWAONへのチャージが可能です。
イオンカードセレクトの特徴をまとめてみると、
- 年会費無料のクレジットカードで電子マネーWAON・イオン銀行口座がついている
- カード利用200円ごとに1円分のポイント(WAON POINT)が貯まる
- イオングループ対象店舗は200円ごとに2円分のポイントが貯まる
- 毎月10日はイオングループ対象店舗以外でも200円で2円分のポイントが貯まる
- 毎月20日・30日の「お客様感謝デー」はイオン店舗の買い物代金が5%オフになる
- 毎月15日の「G.G感謝デー」は55歳以上のイオン店舗の買い物代金が5%オフになる
- 電子マネーWAONの利用200円ごとに1円分のポイントが貯まる
- 毎月5のつく日は「お客さまわくわくデー」で、電子マネーWAONの利用200円ごとに2円分のポイントが貯まる
- 毎月0のつく日はイオンモール専門店でカード利用200円ごとに5円分のポイントが貯まる
- 「イオンシネマ」で映画をいつでも300円割引で見れる
- 年間50万円の利用でゴールドカード(年会費無料)へ招待される
この他にもイオングループ店舗やイオンモールに入っている店舗で不定期にポイントアップキャンペーンが実施されているので、イオン系列の店舗をよく使う方であればポイントが貯まりやすいのが特徴となっています。
イオンカードセレクトでポイントを二重取りする方法
ここまでイオンカードセレクトの基本情報や特徴をまとめてきました。
イオンカードセレクトを含め、イオンカードは「お客様感謝デー」や「お客さまわくわくデー」などに買い物を集中させれば、より一層お得に利用することができるのですが、実はイオンカードセレクトにしかできないお得なポイントの貯め方があります。
ここからはイオンカードセレクトならではのポイントがお得にザクザク貯まる方法を、具体的に紹介してみましょう。
イオンカードセレクトはWAONポイントが貯まりやすい
50種類以上あるイオンカードですが、実はイオンカードセレクトは最もポイントが貯まりやすいカードの1つ。
その理由は「イオンカードセレクトはWAONポイントが貯まりやすい」という点にあります。
ここで注意が必要なのは「『WAON POINT』ではなく『WAONポイント』であること」
『WAON POINT』と『WAONポイント』は同じように見えますが、実は全くの別物なのです。
WAON POINTとWAONポイントの違い
イオングループのポイントシステムには「WAON POINT」と「WAONポイント」の2つがあります。
このうちWAON POINTは、原則として「イオンカードのクレジットカード払い」「イオングループ対象店舗での電子マネーWAONでの支払い」「WAON POINT加盟店でイオンカードを提示した上での現金・イオングループ各社発行の商品券・イオンギフトカードでの支払い」で還元されます。
例えば、イオンカードを使ってAmazonでネットショッピングをした場合や、イオングループ対象店舗のコンビニ「ミニストップ」で電子マネーWAONを使った場合は、WAON POINTが還元されます。
一方のWAONポイントは、原則として「WAON POINT加盟店以外での電子マネーWAONでの支払い」に対して還元されます。
例えば、ファミリーマートやローソンは、電子マネーWAONが使えるもののWAON POINT加盟店ではないので、電子マネーWAONを使うと貯まるポイントはWAONポイントとなります。
そしてイオン銀行の利用でも、WAONポイントが還元される場面が多々あります。
イオンカードセレクトはクレジットカードの利用でWAON POINTが貯まるのですが、イオン銀行の口座が紐づいていることによって、これとは別にWAONポイントが貯まりやすい仕組みになっているのです。
なお貯めたWAONポイントはそのままでは使うことができず、1WAONポイント = 1円分の電子マネーWAONに交換することによって現金代わりに使うことができるようになります。
イオンカードセレクトでポイントを二重取りする方法
イオンカードセレクトは、電子マネーWAONへのオートチャージでWAONポイントが貯まります。
オートチャージとは、電子マネーの残高が一定額を下回った時に、紐づけているクレジットカードや銀行口座から一定金額を自動的にチャージ、つまり入金する仕組みです。
イオンカードの多くに電子マネーWAON機能がつき、電子マネーWAONへのオートチャージにも対応しているのですが、電子マネーWAONへのオートチャージでWAONポイントが貯まるイオンカードは、この「イオンカードセレクト」と「イオン銀行キャッシュ+デビット」の2種類だけ。
クレジット機能が付いているカードとしてはイオンカードセレクトのみとなっています。
イオンカードセレクトは「イオン銀行の口座と紐づいている」といて、イオンカードセレクトの電子マネーWAONへのオートチャージは、イオン銀行の口座から行われます。
イオン銀行の口座から電子マネーWAONへのオートチャージは、200円ごとに1WAONポイントが還元されます。ポイント還元率は0.5%です。
そしてもちろん、電子マネーWAONの利用でもWAON POINT(イオングループの対象店舗)もしくはWAONポイント(イオングループの対象店舗以外)が貯まります。
つまりイオンカードセレクトは「イオン銀行口座から電子マネーWAONへのオートチャージ」「その電子マネーWAONの利用」という2つの場面で、それぞれWAON POINT・WAONポイントが貯まり、ポイントの二重取りができる、ということになるのです。
イオンカードセレクトはクレジットカードよりWAONを使う方がお得
この「電子マネーWAONのオートチャージと利用でポイントの二重取りができる」という点は、イオンカードセレクトのお得さを考える上で非常に重要です。
つまり、イオンカードセレクトは電子マネーWAONを使えるお店ではクレジットカード機能を利用するよりも、電子マネーWAON機能を使って支払いをした方が常にポイントが貯まる、ということになります。
これは還元率で考えるとわかりやすく、クレジットカード決済だとクレジットカードの利用に対する還元率は0.5%のみに留まるのに対して、オートチャージをした電子マネーWAONであればオートチャージに対する還元率0.5% + 電子マネーWAONの利用に対する還元率0.5% = 1%となります。
イオングループ対象店舗であれば、クレジットカード決済で1%の還元率、電子マネーWAON決済がオートチャージで0.5%、電子マネーWAONの利用で1%、合計1.5%の還元率となります。
まとめると、イオンカードセレクトでポイントをガッツリ貯めたいなら、
- イオン銀行口座から電子マネーWAONへオートチャージ設定
- WAONを使えるお店ではWAONで支払う
- WAONを使えないお店ではクレジットカードで支払う
このようにすると、ポイントを効率よく貯めることができます。
イオンカードセレクトでポイントをさらに貯める方法
イオンカードセレクトでポイントを効率的に貯める方法として、ポイントを二重取りするやり方を紹介しました。
その他にもイオンカードセレクトに紐づいているイオン銀行口座を利用することでポイント還元をアップする方法もまとめておきましょう。
公共料金の支払いでWAONポイントを貯める
イオンカードセレクトは、各種公共料金の支払いを口座振替にした上で振替先にイオン銀行の口座を指定すると、口座振替1件につき毎月5WAONポイント(4件であれば毎月20WAONポイント)が還元されます。
なおここでいう公共料金とは、電気料金・固定電話料金・携帯電話料金・NHK受信料を指し、ガス料金は含まれていないので注意しましょう。
クレジットカード払いの方がお得な場合も
公共料金の支払いをイオン銀行の口座振替にすると5WAONポイントが還元されますが、クレジットカード払いにすると200円(税込)につき1WAON POINTが還元されます。
そのため、電気料金・固定電話料金・携帯電話料金・NHK受信料の月額料金が1000円(税込)以上の場合はクレジットカード払いの方が還元されるポイントが多くなります。
ただし、公共料金によっては「口座振替割引サービス」を設けているところがあり、このサービスの割引分を考慮すると話が変わってきます。
例えば、東京電力エナジーパートナーの場合、口座振替にすると月額55円割引されます。つまりイオンカードセレクトで東京電力エナジーパートナーの利用料金を口座振替にした場合、5WAONポイント + 55円 = 60円相当の割引になります。
クレジットカード払いで60円相当のポイント還元を受けるには、月額料金が12,000円以上である必要があります。
つまり月額料金が12,000円未満なら口座振替がお得で、12,000円以上ならクレジットカード払いがお得ということです。
なお北海道電力・東北電力・沖縄電力には口座振替割引サービスがないので、これらの料金はクレジットカード払いの方がお得になります。
給与受け取りでWAONポイントを貯める
会社員などの給与取得者は、毎月受け取り給与の振り込み先にイオン銀行の口座を指定だけで、毎月10WAONポイントが還元されます。
会社から銀行の指定がないなら、イオン銀行の口座を給与振り込み口座にしておくと良いでしょう。
イオンカードセレクトでポイントを二重取りしてお得に貯める方法:まとめ
以上、イオンカード・イオンカードセレクトの概要と基本情報、ポイントの二重取りなどお得に貯める方法を紹介しました。
イオンカードセレクトは、イオンカードの中で最もポイントが貯まりやすく、その最大の理由は電子マネーWAONへのオートチャージでポイントが還元される点にあります。
- イオン銀行口座から電子マネーWAONへオートチャージ設定
- WAONを使えるお店ではWAONで支払う
- WAONを使えないお店ではクレジットカードで支払う
この3点を意識すれば、イオンカードセレクトで効率よくポイントを貯めることができるでしょう。
還元されるポイントがWAON POINTとWAONポイントの2種類あるのがわかりにくいですが、最終的にはどちらも1ポイント = 1円相当で電子マネーWAONへチャージすることができます。
電子マネーWAONは汎用性が高いので、限りなく現金に近い形で使うことができます。
イオンカードセレクトを含め全てのイオンカードは入会金・年会費が無料です。イオングループの店舗を使う人でポイントをガッツリ貯めたいのであれば、ぜひイオンカードセレクトを持っておきましょう。